ミャンマーについて

ミャンマー基本情報

ミャンマーについてよくご質問を頂きます。
ミャンマーの可能性については様々な企業が説明していますが、リスクやネガティブなことももちろんあります。
私どもでは実際に現地ローカル企業を運営した経験を元に、一歩踏み込んだご紹介をしたいと思います。

日本の2倍の面積、日本の半分の人口、労働人口76% ⇒ これから伸びる国

面積 :   678,500平方km
人口 :   約61,190,000人(2011年推定値)
※2014年4月、31年ぶりの国勢調査実施。もっと多い、もっと少ない、諸説アリ。
首都 :   ネイピードー(旧首都:ヤンゴン)
政体 :   大統領制、共和制
主言語:   ミャンマー語
主宗教:  仏教(約90%)
通貨 :  チャット (MMKまたはKs)
GDP :  82.7 Billion USD in 2011
平均年齢: 約27.2歳(2012年CIA推計)
労働人口: 約2800万人(2010年、国際労働機関推計)
<出展:日本アセアンセンター、EIU2011、CIA factbook2011>

現金主義

ミャンマーでは財産没収などがたびたびあったため、現金商売が中心です。対消費者(B2C)はもちろん、対事業者(B2C)であっても現金商売です。買い手が、売り手に出向いて現金で支払います。

給与の支払いも全て現金です。そのため、銀行で引き出し&両替が欠かせません。

クレジットカードの導入が進んでいます。ATMでの利用はかなりできるようになりました。ただし、ATMは現金の在庫が少なく(弊社の経験では1台につつき80万チャット程度)、ATMが故障している場合がよくありますので注意が必要です。また、店舗での利用は、加盟店が増えてきていますが、実際のところ、利用を断られるケースが多いです。

ミャンマーチャットとアメリカドルは併用されています。ミャンマー国内ではどちらも同じように利用でき、当日のレートでミャンマーチャットに換算されます。特に、大きな買い物をする場合、札の数を減らすためにUSDを利用します。ただし、アメリカドル札は、ピン札のみです。汚れがあったり、折り目があったり、しわがあったり、スタンプが押されていたり、ボールペンでなにか書かれていたら、受け付けてもらえません。また、偽札がはやった「CB」から始まる番号の100ドル札も利用を断られるケースがあります。

※最近、「ミャンマーでは銀行振込も使うよ」と聞くようになりましたが、私どもでは全て現金決済です。


給与支払いのために用意した300万MMKキャッシュ。銀行が札束を入れてくれるビニール袋が印象的。


小さなスタンプが押されていて受け取ってもらえなかった100ドル札。折り目はダメ。シワもダメ。

ミャンマーの風物詩「停電」

ミャンマーと言えば停電。もはや風物詩と言っても過言ではないでしょう。
エレベータの中で停電すると、プチ絶望を味わえます。

1年前に比べればかなり良くなりました。1日数回あるかないかで、気になる停電は週1回程度です。ヤンゴンは世界中から投資が集まる第一都市ですから、工業団地などに送る電力をヤンゴン市内に優先的に分配しているとのことです。その代わり、本来、電力が必要なはずの工業団地は自家発電を強いられています。

第2都市マンダレーでは、1日5〜10回ほど停電しますが、復旧はすぐされます。

主要都市以外では、電気がないものだと思った方が良いです。携帯電話の充電が間に合わないことが、携帯電話普及の足かせになっているほどです。

ミャンマーコンピュータ協会主催のIT展示会ですら、UPS(無停電電源装置)メーカーの実力を証明するように、そのブースだけが燦々と輝いています。

大雨

ヤンゴンでは雨期になると大雨が続きます。日本で言うゲリラ豪雨レベルの雨が降り続けます。

この雨で変電設備や電話設備が故障すると大変です。弊社の旧オフィスはダウンタンに合ったため、床上浸水し、2ヶ月固定電話が不通となりました。

ヤンゴン市内は特にダウンタウンが水没エリアです。多くのバスがダウンタウンを経由するため、雨期は市内交通が麻痺しがちです。

ミャンマーの水没については、フリーペーパー「MYANMAR★JAPON」の特集記事が役立ちます。バックナンバーをご覧頂くことをお勧めいたします。